トラブル対処
速度テストの数値は高いのにダウンロードが遅い?
速度テストの結果が高いのにダウンロードが遅い場合は、単位、処理段階、アプリの制限と同じ条件での比較を確認しましょう。
テストの高い数値は、すべてのファイルが同じ速さで届く保証ではありません。VMAXCHECK は、テストサーバーへの単一データストリームを測る M-Lab NDT を使います。実際のファイルでは接続先、経路、アプリが異なることがあります。結果が示すのはその時点のその転送です。それだけでプロバイダーや別経路の問題を除外できません。
単位と時間の内訳を分ける
- Mbps は毎秒メガビット、MB/s は毎秒メガバイトです。1 バイトは 8 ビットなので、計算上 100 Mbps は 12.5 MB/s、10 MB/s は 80 Mbps です。プロトコルの付加データにより、ファイル本体に使える受信速度は下がります。
- 十進単位の 1 GB のファイルを一定の 100 Mbps で受信する理想時間は、待機や付加データを除いて 80 秒です。実際の所要時間の保証ではありません。GB と GiB、MB と MiB は異なる単位です。
- 開始前の待機、データ受信、書き込み、検証、インストールを分けて確認します。進捗バーは複数の段階をまとめることがあります。インストールの遅さはインターネット速度を直接測るものではありません。
- 適用できるブラウザーのダウンロードでは、Edge の Network > Timing でリクエストを確認できます。Waiting (TTFB) には往復時間とサーバーの準備時間が含まれ、Content Download は受信段階です。キャッシュや service worker は比較条件を変えます。時間の数値一つで責任の所在は分かりません。
比較前に条件を記録する
時刻、端末、アプリのバージョン、利用が認められた入手先、ファイルサイズ、単位付きの受信速度、現在の段階を記録します。Wi-Fi の位置または Ethernet、VPN やプロキシ、自分のほかの転送も残します。速度テストはダウンロードの合間に実施し、同時には動かしません。同じ端末と近い条件で時間を空けすぎず比較します。同じ時間帯というだけでは不十分です。
四つの比較と読み取り方
- 同じファイル、入手先、端末のまま、利用できる Wi-Fi と Ethernet を比較します。繰り返し改善すれば無線区間を調べる手掛かりになりますが、ルーター故障の証明ではありません。mesh の子機につないだケーブルでは、子機間の無線接続が残る場合があります。
- 自分が管理するほかの大きな転送を一時停止し、再度試します。改善は回線容量をほかの通信と分け合っていたことと関連する可能性があります。それだけでプロバイダーの障害とは断定できません。
- 別の信頼できる利用可能な入手先から、同程度のサイズのファイルを比較します。接続先、経路、キャッシュ、方法が同時に変わることがあり、結果だけで切り分けられません。不明なダウンロード補助ツールや疑わしいコピーは使いません。
- 許可されていれば、同じサービスを別の適した端末や公式アプリで試します。受信速度と CPU・ディスクの動作は別々に確認します。複数条件を変えた差だけでは、ディスク故障は証明できません。
アプリで文書化されたダウンロード制限を確認します。たとえば OneDrive のデスクトップ同期アプリには、同期とバックアップの詳細設定に転送速度の選択肢があります。組織が管理している場合もあり、その制限は当該アプリに適用されます。複数のダウンロードが遅く NDT が速くても、接続先、経路、負荷、時刻は重要です。VPN やプロキシの存在だけでは原因といえません。
根拠のある変更を一つずつ行う
- 確認した制限は管理権限がある場合だけ変更し、元の値を残します。管理された設定に従い、職場や学校の端末では管理者に相談します。
- 書き込みや検証で遅れる場合は、空き容量と公式の手順を確認します。メーカーの方法で更新し、一般的な速度調査のためにウイルス対策などの保護を切らないでください。
- 一つの入手先だけならサービス状況と公式の取得手順を確認します。複数サービスなら比較記録をプロバイダーに用意します。テストとの差だけで DNS 変更、レジストリ編集、ルーター購入を決めません。
- 一つ変更した後に近いファイルサイズと負荷で再比較します。効果のない変更は戻します。メーカーの指示で再起動する必要があれば、先にイベントと測定結果を保存します。
時刻、入手先、接続、実際の受信速度、段階、比較結果の表をサポートへ非公開で送ります。ログイン情報、個人のファイル名、URL のアクセストークンを除きます。sanitized として出力した HAR にも私的な URL や内容が残り得るため、共有前に確認してください。