トラブル対処
なぜダウンロードが遅いのですか?
ダウンロードが遅い原因を、単位、Wi-Fi、ほかの通信、端末、サーバーに分けて調べます。機器や契約を変える前に同条件で比較しましょう。
まず、ファイルを転送中なのか、待機中なのか、端末内で処理中なのかを確認します。進捗表示には待機や端末内の処理が含まれる場合があります。一つのアプリだけ遅い場合と、複数のサービスで通信が遅い場合は分けて考えます。Wi-Fi、通信事業者、サーバーを原因と決める前に、比較できる条件で測定します。
単位と比較する数値を確認する
- Mbps または Mbit/s は毎秒のメガビット数、MB/s は毎秒のメガバイト数です。1 バイトは 8 ビットです。アプリの表示単位を読み、MB/s と MiB/s も同じ単位として扱わないでください。
- 100 Mbps は、プロトコルによる追加の通信量を除けば理論上 12.5 MB/s に相当します。10 MB/s という表示は 80 Mbps 相当で、10 Mbps ではありません。単位の換算であり、ファイルの速度を保証する値ではありません。
- 10 進法の単位で表した 1 GB のファイルを一定の 100 Mbps で転送すると、理想的な所要時間は 80 秒です。10 Mbps なら 800 秒、つまり 13 分 20 秒です。プロトコルの追加通信や処理によって実際の時間は長くなる場合があります。
- 契約中のプランのダウンロード速度に関する数値を確認します。広告の最大値は、すべてのファイルの速度を予測するものではありません。ネットワークアダプターのリンク速度も、測定したインターネットの通信速度とは別です。
再現できる比較条件を作る
同じ端末、ブラウザー、測定先を使い、可能なら Ethernet で接続します。自分の大容量転送やバックアップを一時停止し、時刻とサーバーを記録します。速度テストはファイルの試行と試行の間に行い、比較するダウンロードと同時に実行しません。同時だと回線の容量を取り合います。アプリの転送段階と単位は別に観察します。テストは意図的に通信を発生させるため、大切な通話中は避けてください。
問題の範囲から次の比較を選ぶ
- 同じ端末で Ethernet の方が Wi-Fi より速い場合は、普段の場所とルーター付近で電波の届き方を比較します。無線経路を調べる手掛かりですが、特定の部品の故障を証明するものではありません。
- 一つのサービスだけ遅い場合は、別の信頼できる利用可能な配信元と比較し、アプリの速度制限、待ち行列、サービスの稼働状況を確認します。
- 一台だけ遅い場合は、同様の条件で別の端末と比較し、リソース使用量と端末内の処理を観察します。ブラウザーの変更は範囲を絞る助けになりますが、ソフトウェアの原因をすべて除外できるわけではありません。
- 複数の端末とサービスが Ethernet でも遅い場合は、記録した測定先で時間を変えて再測定します。ルーター、アクセス回線、その先の経路はいずれも候補です。夜という時刻だけで原因は特定できません。
VMAXCHECK は M-Lab NDT を使い、特定の測定サーバーまで単一のデータストリームで測定します。結果には端末と現在の経路が関わり、すべてのファイルサーバーの速度を示すものではありません。方法や測定先が違えば数値も変わることがあります。VPN やプロキシは経路を変えるため、使用状況を記録します。管理された接続では必要な保護を回避せず、管理者と測定条件を相談してください。
比較結果に沿って調整する
- アプリの公式説明で速度制限やスケジュールを確認します。OneDrive では速度や一時停止の設定が利用できる場合があり、会社の設定は IT 部門が管理していることがあります。該当する手順に従ってください。
- ローカル側の制限が疑われる場合は、電波の届き方やポート、アダプター、ケーブルの実際の能力を確認します。必要なら正常に動く互換ケーブルと比較します。ルーターが古いという理由だけで買い替えを決めません。
- メーカーの説明に従ってルーターを再起動する前に、イベントを保存します。再起動はほかの利用者や通話を中断し、原因の証明ではなく一つの試行です。設定は一度に一つ変え、元の構成を残します。
- 変更後は同じ速度テストとファイル比較を繰り返します。一つのサービスで問題が続く場合はそのサポートへ、複数の端末とサービスで問題が続く場合は通信事業者へ結果を伝えます。
時刻、接続方法、機種、実際のプラン、単位、接続先と測定サーバー、バックグラウンド通信、アプリ、変更前後の結果を伝えます。ログから個人情報やログイン情報を除いてください。使えない接続について相談するために数日待つ必要はありません。再現できる比較は調査の材料になりますが、特定のサポート手順を保証するものではありません。